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自浄する膿んだ星




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夏休みがもうじき終わる

子供たちは存分に楽しめているのだろうか?

たまの快晴日は熱中症患者の

搬送サイレンが鳴り響き

恵みとなるはずの雨は猛威を振るい

年を追うごとに悲劇を生み重ねていく

地震、カミナリ、火事、オヤジ

笑って言えてた時代が懐かしい
Top▲ | # by la_lune11 | 2014-08-20 22:55 | ・つぶやき
夜の床屋 沢村浩輔






慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。
だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。
好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると…。
第4回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、奇妙な事件に
予想外の結末が待ち受ける全7編を収録。
新鋭による不可思議でチャーミングな連作短篇集。





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過去の失敗の経験から無情報のまま

新人さんの本を買うことって滅多にないのだけれど

「今、自分が読み終えた小説は一体何だったのか」

という帯の謎めいた文章に思わず釣られてしまった。

で、ワクワクしつつ読み進めたはいいけれど、

残念ながら飛躍しすぎでは?という

印象を抱くに至る終着点と相成りました。

でも表題作の深夜に灯る床屋や

「空飛ぶ絨毯」の霧といった

幻想めいた描写、或いはガラリと作風が異なる

「『眠り姫』を売る男」の連作らしからぬ独自性を放つ

個々の作品には惹きこまれましたし、

もう何冊か読んでみて見極めていきたいような

魅力も確かに感じました。







お気に入り度:★★★★★★☆☆☆☆






Top▲ | # by la_lune11 | 2014-08-20 22:36 | ・読書:さ行の作家
新時代?!





デジタル化が進むアニメ業界で
最後までセル画を使っていた「サザエさん」が
今月6日の放送をもってデジタル制作に完全移行とのこと。
一部とはいえ未だセル画制作していたことに驚きつつも
一抹の寂しさを禁じ得ないのも事実でして
抗いたくても、抗いたくても、訪れる
時代の流れが身に沁みる2013年秋です。


さて「風立ちぬ」公開前後より
何かと聞き捨てならぬ発言で波紋を起こす宮崎駿監督。
私も今後の発言次第では・・・・・というなか
幾分寛大な心持で聴いた引退会見で唯一印象的だったのが
『アニメーションというのは世界の秘密をのぞき見ることだ。
風や人の動きや表情やまなざしや体の筋肉の中に世界の秘密がある』
という言葉でした。
アニメ制作現場において、こうした根幹部分にこそ
悦びを得ている人ってどれくらいいるのでしょうね?
アニメ制作から逸脱した発言はとりあえず置いとくとして
言葉通りのちっちゃなこだわりの積み重ねにこそ
魅了させられたのも事実なわけで
彼に続くであろうクリエイターの皆さんが、心置きなく制作に没頭し
優れた作品群をスマートに世に送り出せる世の中になってくれたら
いちアニメファンとしては喜ばしいことだなぁとつくづく思うのです、が…


様々な問題を抱えつつも飽和状態にある日本のアニメーション。
そうした中で私も心揺さぶるような作品になかなか出会えぬ現状に
慢性的な飢餓感と危機感を募らせてきましたが
今年に入り、毛色の異なる作品の幾つかに出会うことで
干乾びかけてたガチガチのアニメ脳に
風穴が空いたような感覚を味わいました。
それはアニメーションの核そのものである動きであったり
オリジナリティに富んだ世界観であったりを
徹底的に貫いた作品群で
「現場で何が起こってんの???」
「覚醒かッ?!」
と首を傾げたくなるくらいの新感覚をもたらし
今期も70年代アニメを髣髴とさせる
ガッツ溢れるユニークな作品が世に放たれています。
大げさかもしれませんが、アニメ界における
歴史的変革期(脱皮)なのかもしれないと興奮しまくっています。
思うに、作り手側にいる人たちは
私たちの想像を遥かに超えた次元で、
現状を打破し、より良き作品をと強く願い
まるで芽吹きを待つ種子のように
時が来るのをずっと待ち続けていたのではないかと。
いち時代が過ぎ去り不安視する未来だったけれど
今はこの先のずっと未来も、こうした流れを幾度も乗り越え
世界を牽引し続けてくれるに違いないと
確信めいたものさえ芽生え始めています。


というわけで、私もいちファンのひと区切りとして
アニメーションに携わっている(来た)すべての人々に感謝の意を。
Top▲ | # by la_lune11 | 2013-10-19 23:19 | ・アニメ
双頭のバビロン 皆川博子





爛熟と頽廃の世紀末ウィーン。
オーストリア貴族の血を引く双子は、ある秘密のため、
引き離されて育てられた。ゲオルクは名家の跡取りとなって
陸軍学校へ行くが、決闘騒ぎを起こし放逐されたあげく、新大陸へ渡る。
一方、存在を抹消されたその半身ユリアンは、
ボヘミアの「芸術家の家」で謎の少年ツヴェンゲルと共に高度な教育を受けて育つ。
アメリカで映画制作に足を踏み入れ、成功に向け邁進するゲオルクの前にちらつく半身の影。
廃城で静かに暮らすユリアンに庇護者から課される謎の“実験”。
交錯しては離れていく二人の運命は、それぞれの戦場へと導かれてゆく―。
動乱の1920年代、野心と欲望が狂奔する聖林と、鴉片と悪徳が蔓延する上海。
二大魔都を舞台に繰り広げられる、壮麗な運命譚。





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まだまだコンプリートに程遠いにわかファンの私。
それでも海外を舞台にした作品よりも国内ものの
しかも短篇集の方を好む傾向にあったので、
正直なところ本作に対し然程期待感を持っていなかったのです。

ですが!

これは完全にやられました・・・
それは多分、舞台芸術好きの私が強烈に惹かれ続けている
京劇であったり、生涯大切にしたいガルシンの小説
言及してあることも大きな要素ではあるのですが、
互いを個と強く認識することもないまま切り離された
結合双生児ゲオルクとユリアンに起こる不可思議な現象、
或いは彼らをめぐる人たちの思惑や愛といったものが
ハリウッドや上海、ウィーン、ドイツなどといった
色彩の異なる他国の歴史や映画史を交えつつ見事に交錯し、
更にその潮流の果てにおとずれる
清々しいまでの覚悟を決めたユリアンの言葉が
哀切と浄化を伴う感動をもたらしてくれたからにほかありません。

読書欲が一向に復活せぬまま
ショッピングついでに訪れた約一年ぶりとなる図書館。
たまたま開架で見つけ持ち帰ってきた本でしたが
久しぶりに本を抱きしめたくなる感覚を味わえました。
本当にありがたい。
これを機に昔の感覚がもどるといいなぁ。

それにしても齢80を超えてもこのレベルって・・・
本当に素晴らしいことですね。






お気に入り度:★★★★★★★★★★





Top▲ | # by la_lune11 | 2013-06-17 11:38 | ・読書:ま行の作家
Perfume「Handy man」



ニューシングル「Magic of Love」の

カップリング曲である「Handy man」がとってもユニーク。

高音の弦を爪弾いているようなキラッキラ音をベースに

アイリッシュ系と思われるフィドルが差しで入ったりしてね。

チャレンジャー中田氏のまた新たな

新境地を感じる一曲で只今ヘビロテ中。

前シングル「未来のミュージアム」も

終盤のリコーダー音にツボったし

きゃりーの「にんじゃりばんばん」の鈴の音もまた然り。

中田氏のこのところの作品はそういう小技が聴いてて愉し♪




Top▲ | # by la_lune11 | 2013-05-27 22:17 | ・音楽
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